不適切な行動には5段階あるとご説明しましたが、ではそれぞれの段階の相手に対してどのように対処したら良いのでしょうか。
これは、夫婦や親子、教師と子どものコミュニケーションの取り方で参考になります。うまくいかないときには、これを参考にしてやり方を変えてみると良いでしょう。
- 1. 賞賛を求める相手に対しては、集団に対する貢献を行動の目的とするように援助します。
- 2. 注目を求める相手に対しては、不適切な行動に注目せず、適切な行動に注目するようにします。
- 3. 権力闘争をしかけられた場合には、喧嘩を買わない、喧嘩からおリる、その場を離れるようにします。
- 4. 復讐の段階に入っている場合には、相手とのコミュニケーションを最小限にすることが良しとされています。相手はひがんでいるので素直に言葉を聞くことができなくなっているからです。良いコミュニケーションが取れる人から働きかけをするのが良いのです。
- 5. 失望させる段階に至ると、対処が非常に難しく、特別な訓練を受けた人でなければ対処できないとされています。そうでない人は時期を待つしかないとされています。この段階に至らないようにすることが大切です。
こんなことありませんか?
次のようなこと、ありませんか。
- 相手にいやなことを言われる
- 喧嘩をしかけているかもしれません。そんなとき、怒ってしまうことも多いのですが、喧嘩をしかけられているので降りようと思うと、腹が立たなくなります。防戦してしまうと、権力闘争となり、更に喧嘩をしかけられ、収拾がつかなくなり、お互いがいやな思いをし続けることになります。
嫌なことを言われたと言って怒っていると、相手の思うつぼでもあり、気にしなければ、相手もつまらなくなります。 - かまって欲しい部下
- 若い人でかまって欲しい症候群の人が多いように思います。ある意味可愛いのですが、度が過ぎると、「かまって欲しいから、仕事をなまけたり、不適切な行動をとり、怒られると喜ぶ」そんな風になると問題です。自立は必要です。最初はかわいくていいのですが、結局面倒を見られなくなってしまいます。そんな部下がいるときは、一歩引いて考えてみる必要があります。
- 裁判でも
- およそ、損害賠償請求できないのに、どうしても請求したいとおっしゃる方がいます。そうなると目的は相手に対する復讐です。